【宮崎大学医学科:大許真菜さん】各教科で使ってきた参考書と、使用時期・取り組み方まとめ(現役・浪人含む)
こんにちは!
宮崎大学医学科の大許真菜です!
私は浪人を経験して、宮崎大学の医学科に合格しました。現役の時も浪人の時も、ずーっと頭を悩ませていたことの一つが「参考書選び」です。
「医学部に行くなら、どの参考書を使えばいいんだろう?」
「周りのみんなが使ってるアレ、やった方がいいのかな…」
こんな風に、本屋さんで参考書を眺めながら、途方に暮れた経験はありませんか? 今日は、そんな悩める受験生時代の私を救ってくれた、参考書との付き合い方について、私のリアルな経験談を交えながらお話ししたいと思います。
英語:「とりあえず長文」の罠と「精読」の重要性
英語の勉強っていうと、多くの人が「とにかく長文をたくさん読まなきゃ!」って思いますよね。私もそうでした。
現役の時は、学校で配られた長文問題集をひたすら解いていました。でも、なんだか成績が伸び悩んでいて…。長文を読むのが苦手、というより、そもそも一文一文の意味を正確に捉えられていないような気がしていたんです。
単語は覚えているはずなのに、なぜか読めない。解説を読めば「あ、なるほど」とは思うけど、自力でその意味にたどり着けない。
私を救った一冊の参考書
そんなモヤモヤを抱えていた私が出会ったのが、『英文解釈の技術100』という参考書です。これは、長い文章をガツガツ解く問題集ではなくて、1〜3文くらいの短い文章の構造をじっくり分析して、正確に和訳していく、いわゆる「精読」のための参考書でした。
これが、当時の私にはピッタリでした。数学や理科に勉強時間をしっかり使いたいと思っていたので、英語の勉強は効率よく進めたかったんです。この参考書なら、短い文章がテーマなので、1日15分とか20分とか、スキマ時間でサッと取り組めるのがすごく助かりました。
一つ一つの文章と丁寧に向き合ううちに、「あ、この "it" はアレを指してるのか」「この単語はこういうニュアンスで使われるんだな」という発見が積み重なっていきました。そうやって精読のトレーニングを続けていたら、不思議なことに、あれだけ苦手だった長文もスラスラと意味が取れるようになってきたんです。
もし、昔の私と同じように「単語はわかるのに、なぜか長文が読めない…」と悩んでいる人がいたら、一度、短い文章をじっくり訳してみる練習をしてみるのもいいかもしれません。ちなみに、単語帳は正直なんでもいいと思います!大切なのは、どの単語帳を使うかよりも、決めた一冊をボロボロになるまでやり込んで、完璧に仕上げることだと思います。
数学:「医学部ならハイレベル」という呪いからの解放
次に、数学の話です。現役時代は、学校で使っていた『4ステップ』や『青チャート』をやっていました。これはこれで、基礎を固めるのにはとても良かったです。
でも、浪人が決まって「もっとレベルの高いことをやらなきゃ!」と意気込んでいた私は、医学部受験生の界隈でよく名前を聞く『大学への数学 1対1対応の演習』に手を出してみたんです。結果は…もう、見事に撃沈でした。
背伸びがもたらした大失敗
問題が、とにかく難しいんです。解説を読んでも、なんでそうなるのかが分からない。「旧帝大の医学部を目指すような人は、これくらい解けないとダメなのかな…」なんて、勝手に落ち込んだりもしました。
でも、当時の私の志望校は地方の国公立大学医学部でした。冷静に過去問を見てみると、『1対1対応』で扱われているような、ゴリゴリに難しい問題はほとんど出題されていなかったんです。
「今の自分に必要なのは、難しい問題を1問解けるようになることじゃない。標準的な問題を、確実に、ミスなく解き切る力だ」
そう気づいてからは、プライドを捨てて、『基礎問題精講』をメインに切り替えました。これは、難しすぎず、でも簡単すぎない、絶妙なレベル感の問題がそろっていて、これを完璧にすれば、地方国公立の入試には十分太刀打ちできる力がつくと感じました。
この経験から学んだのは、「自分のレベルに合った参考書を選ぶ」ことの大切さです。医学部を目指していると、つい背伸びして難しい問題集に手を出したくなる気持ち、すっごく分かります。でも、基礎が固まっていないのに応用問題をやっても、それはただの消化不良になってしまうだけなんですよね。
理科:性能よりも「相性」?参考書との思わぬ関係
最後に、理科についてです。化学で有名な参考書といえば、『重要問題集』ですよね。私も持っていましたし、現役の時は使おうと頑張っていました。でも…私、この『重要問題集』が、どうしようもなく嫌いだったんです。
理由はないけど、なんか嫌い!
何が嫌いだったのか、今でもうまく説明できません。問題のレイアウトなのか、解説のフォントなのか…。とにかく、ページを開くだけで、ものすごくやる気がなくなってしまう。そんな経験、ありませんか?
「みんなが良いって言ってるんだから、頑張らきゃ」と思って続けていたんですが、そのせいで化学の勉強自体がどんどん嫌いになってしまって…。 「これはもうダメだ!」と思って、使うのをやめました。
代わりに使っていたのは、学校で配られた『リードα』と、塾の教材です。正直、地方の国公立医学部レベルであれば、『リードα』をしっかりやり込めば、十分合格点に届くと思います。
この経験で痛感したのは、参考書にも「相性」があるんだな、ということです。どんなに評価の高い参考書でも、自分に合わなければ、勉強の効率はガクンと落ちてしまいます。それどころか、勉強そのものが嫌いになってしまったら、元も子もありません。
生物のちょっと特殊な使い方
生物に関しても、基本は『リードα』と塾の教材でした。ただ、生物は知識のインプットがすごく大事だと思っていたので、ちょっと特殊な使い方をしていました。
問題集を解いていて分からないことが出てきたら、『大森徹の最強講義117講』という、辞書みたいに分厚い参考書で調べるようにしていたんです。これは問題集ではなく、教科書をものすごーく詳しくしたような本で、知識の確認にはもってこいでした。
あとは、地方国公立の生物でよく出る知識系の記述問題対策として、『(Z会)記述・論述問題の完全対策』を使って、ひたすら書いて覚える、という対策をしていました。
結論:私が伝えたい「参考書選び」で本当に大切なこと
ここまで、私の失敗談や成功談をたくさんお話ししてきました。いろんな参考書の名前を挙げましたが、私が一番伝えたいのは、特定の「この参考書が最強!」ということではありません。
正直、どの参考書を使ったから合格できた、とか、あれを使わなかったから落ちた、みたいなことは、ほとんどないと思うんです。大切なのは、次の2つのことだと、私は思います。
- 自分が心から『これなら頑張れる!』と思える、相棒のような一冊を見つけること。
周りの評判だけでなく、解説の分かりやすさ、デザインの好みといった「自分の感覚」を信じてあげてほしいです。 - 今の自分のレベルに合ったものを選ぶ勇気を持つこと。
焦る気持ちは痛いほど分かりますが、急がば回れ。今の自分が確実に理解できるレベルの参考書を完璧にすること。それが、結局は一番の近道なんだと思います。
8月も終わり、そろそろ過去問演習を始める人も多い時期ですね。夏、たくさん頑張った自分を信じて、あなただけの最高の相棒(参考書)と一緒に、最後まで走り抜けてください。
応援しています!
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