【福井大学医学科:Kさん】各教科で使ってきた参考書と、使用時期・取り組み方まとめ(現役・浪人含む)
こんにちは!
福井大学医学部医学科のKです。
私は浪人を経て医学科に合格しました。
今回は、私が浪人時代に実際に使っていた各教科の参考書とその「使い方」について、私自身の現役時代の失敗談も交えながら、少し詳しくお話ししてみたいと思います。
「この参考書だけで、本当に大丈夫…?」その不安、私もでした。
受験勉強をしていると、ふと「今やっているこの参考書だけで、本当に合格できるのかな?」なんて不安に襲われること、ありませんか?
本屋さんに行けば魅力的な参考書がずらりと並んでいるし、友達が自分とは違う問題集を使っていると、なんだかそっちの方が良さそうに見えてきたりしますよね。
何を隠そう、現役時代の私がまさにその状態でした。「一冊を完璧に」なんて言葉はよく聞くけれど、そうは言ってもやっぱり不安で、次から次へと新しい参考書に手を出してしまっていたんです。
でも、浪人を経て分かったのは、その勉強法こそが、私が伸び悩んでいた大きな原因の一つだったのかもしれない、ということでした。
科目別・参考書との向き合い方

数学:プライドを捨てて「白チャート」からやり直した話
まず数学ですが、私が浪人して4月から6月にかけて、ひたすらやっていたのは『白チャート』でした。「え、浪人生が白チャート?」って思う人もいるかもしれません。
でも、私が現役時代に数学で点数が伸び悩んでいた根本的な原因は、実は教科書の例題レベルや、範囲によっては中学数学の分野にまでさかのぼるような、基礎の穴にあったんです。自分では応用問題に取り組んでいるつもりでも、土台がグラグラだから、少しひねられるとすぐに対応できなくなってしまう。その事実に気づいたとき、もう一度、本当にゼロから基礎を固め直そうと決心しました。
その後の勉強は、塾の教材である『厳選問題集』や共通テストの過去問が中心になりました。ここで私が徹底していたのは、「解いた問題の管理」です。
問題を解いたら、その問題の横に「解いた日付」と「◯(正解)か✕(不正解)か」を必ず記録していました。そして、次に復習するときは、「✕」がついた問題だけを解くんです。2回目に解いて、また間違えてしまった問題には、さらに「✕」をつけます。そうやって、何度も間違える問題だけをあぶり出して、それを潰していく。どんどんやるべき問題を絞っていくことで、苦手な部分の反復回数を自然と増やすことができ、効率よく知識を定着させることができたと思います。
物理:私の相棒はたった一冊の『物理のエッセンス』でした
物理に関しては、私は1年を通して、ほぼ『物理のエッセンス』だけを周回していました。中には、合計で10回は解いたんじゃないか、という問題もあります。
ここで伝えたいのは、特に直前期の勉強についてです。試験が近づくと、どうしても焦って新しい問題に手を出したくなりますよね。「まだ解いたことのない問題があるなんて、不安だ!」って。
でも、私の経験上、直前期に本当に成績を伸ばしてくれるのは、「新しい問題を解けるようにすること」よりも、「今まで一度は理解したはずなのに、いざ自力で解こうとすると解けない問題」を、着実に解けるようにしていく作業だったと思います。一度は分かったはず、ということは、あと一歩で自分のものになる知識だということです。その「あと一歩」を埋めていくことが、本番での確実な1点に繋がるんじゃないかな、と私は考えています。
英語・化学・国語:地道な反復が自信に変わる
英語は、共通テストの過去問を解いて、そこで出てきた分からない単語をひたすら覚える、というシンプルな方法でした。音読も続けていると自然と読むスピードが上がって速読の練習になりますし、リスニング対策にもなって、一石二鳥だったなと感じています。
化学は、二次試験レベルの対策をしておくことが結構有効だと思います。知識問題も多いので、覚えなければいけない知識を、何も見ないで白紙に書き出せるか、というアウトプットの練習をよくやっていました。
【現役時代の失敗談】なぜ私は、次から次へと参考書に手を出してしまったのか

とはいえ、ここまで読んでくださった方の中には、「やっぱり一冊だけだと不安だよ」と感じる方もいるかもしれません。その気持ち、痛いほど分かります。
当時の私は、まさに「参考書コレクター」のようでした。一冊の問題集を一周すると「やり切った感」が出てしまうんです。でも、実際にはその中には「できるようになった問題」と「まだできない、あやふ usada な問題」が混在していますよね。
そして人間って、不思議なことに、「できない部分」から無意識に目をそらしたがるんです。「できない問題」をもう一度解くのは、正直しんどい。それよりも、新しい綺麗な参考書を開いて、「まだ知らないことを学んでいる」という感覚の方が、ずっと楽で、勉強している気になれるんです。
その結果、「できない部分」は、ずっと「できないまま」放置されます。結局、自分の根本的な苦手は克服されないまま、時間だけが過ぎていって、そのまま受験本番を迎えてしまう…。これが、私の現役時代のリアルな失敗パターンでした。
というわけで、「一冊を完璧に」は、自分と向き合うための近道です

私が浪人時代を通して学んだのは、一冊の問題集や参考書を完璧にする、というのは、自分の「できない」から逃げずに、一つひとつ丁寧に向き合っていく作業なんだということです。
それは、新しい参考書に次々と手を出すよりも、ずっと地道で、時には辛い作業かもしれません。
でも、自分の弱点をしっかりと潰していくそのプロセスこそが、合格への一番の近道なんだと、私は信じています。
今、手元にある一冊を、まずは信じてみてください。全ての問題に自信を持って「◯」がつけられるようになった時、きっと今よりもずっと大きな自信が湧いてきているはずです。
ブログではお伝えしきれない現役医学科生の
「リアルな声」を直接聞いてみませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
医学科への道は決して平坦ではなく、時に不安を感じることもあるかもしれません。
私たちが運営するオープンチャットでは
医学部受験する同じ志を持つ仲間、医学科に合格した少し先を歩く先輩たちがあなたの疑問や不安に寄り添います。

医学科生の成功談・失敗談から成績アップの秘訣まで、受験を成功に導くためのヒントが満載の限定ラジオを配信中です。
今すぐ参加して、医学科合格をグッと引き寄せましょう!
▼ここだけの限定情報が満載!URLをタップして参加