【神戸大学医学科:真太郎】医学科生の理科の勉強法は?
こんにちは!
神戸大学医学部医学科の真太郎です。
夏休みも終わり、本格的に受験勉強に本腰を入れている頃でしょうか。今回は、多くの受験生が不安に感じるであろうこの2つのテーマについて、僕自身のリアルな経験をお話ししたいと思います。
- 模試の判定がEやDばかり…どうやって向き合ってた?
- 学校の進度が遅い中、理科(物理・化学)をどう勉強した?
模試の結果に一喜一憂したり、勉強法に悩んだりしているあなたの気持ちが、少しでも軽くなるようなヒントが見つかれば嬉しいです。
模試の判定はEとDのオンパレード。それでも僕が冷静でいられた理由

◆ 高3の秋でも、判定はDでした
まず、僕の現役時代の模試の判定についてお話ししますね。僕は高校時代、駿台予備校に通っていたので、定期的に駿台模試を受けていました。秋には、神戸大学を目指す受験生が多く受ける「神大オープン(河合塾)」と「神大実践(駿台)」も受けました。その結果ですが…正直に言うと、高3になっても基本的にはE判定とD判定ばかりでした。
特に春から夏にかけては、浪人生の方々が1年間のアドバンテージを持っているので、現役生が厳しい判定を受けるのは、ある意味で仕方のないことです。僕もそれは分かっていたので、「今はまだ大丈夫」と自分に言い聞かせていました。とはいえ、10月の大学別模試でも結果はD判定。たまにC判定が取れるくらいで、AやBなんて夢のまた夢、という状況でした。というのも、僕が通っていたのは公立高校で、学校の授業で全範囲が終わったのが11月頃。模試の時点では、まだ習っていない範囲もたくさんあったんです。
◆ 大事なのは「判定」という文字より、その「中身」です
「模試の判定は気にするな」とよく言われますが、そうは言っても気になりますよね。僕もそうでした。でも、僕が意識していたのは、判定のアルファベットそのものよりも、その「中身」を徹底的に分析することでした。良い判定が出た時は、素直に「よし、この調子でいこう!」と自信にしていいと思います。問題は、悪い判定が出た時です。ここで落ち込んでしまうのではなく、
- あと何点で、一つ上の判定に届いたんだろう?
- どの教科の、どの分野で点を落としているんだろう?
- このミスは、知識不足?それともただのケアレスミス?
というように、答案用紙と成績表を穴が開くほど見つめて、自分の弱点を具体的に洗い出すんです。僕の場合は、共通テストの英語リーディングが時間内に終わらないこと、そして物理の共通テスト特有の問題形式に苦戦していることが、模試の分析からはっきりと分かりました。模試は、あなたの今の実力を教えてくれる、最高の診断ツールです。判定という結果だけに一喜一憂せず、そのデータを次の計画に活かすこと。それが一番大切なことだと思います。
学校の進度が遅くても大丈夫。僕が実践した理科の勉強法

僕が通っていた大阪の天王寺高校は公立だったので、理科の授業進度はかなりゆっくりでした。高3の11月にようやく全範囲が終わるようなペースだったので、のんびり学校に合わせていては間に合わない、と自分で勉強を始めました。
◆ 物理:「わかったつもり」を打ち砕いてくれた一冊
物理の勉強を始めた頃、僕は大きな壁にぶつかりました。学校のワークレベルの問題は、公式に数字を当てはめれば解けるんです。「なんだ、物理って簡単じゃん」と調子に乗って、大学受験用の『重要問題集』に手を出してみたら…これが、全く解けない。なぜか。それは、「なぜ、その公式が成り立つのか」という根本的なイメージが掴めていなかったからです。この状況を救ってくれたのが、『物理のエッセンス』でした。この参考書で、特に苦手だった電磁気や波動の分野の「イメージ」を掴んでから、もう一度『重要問題集』に戻ると、不思議と問題が解けるようになっていました。もしあなたが同じように悩んでいるなら、難しい問題集と格闘する前に、一度「イメージ」を掴むことに立ち返ってみることをお勧めします。
◆ 化学:知識の穴は「一問一答」で埋める
化学も、基本は『重要問題集』を繰り返し解いていました。ただ、神戸大学の化学は、時々すごく細かい知識を問う問題が出題されることがあったんです。例えば、実験で使う触媒の名前とか。こういう細かい知識の穴を埋めるために僕が使っていたのが、市販の「一問一答」形式の問題集でした。英単語帳のような感覚で、電車の中などのすきま時間にパラパラとめくるだけ。これだけで、無機化学などの暗記分野はかなりカバーできました。有機化学は、学校で習うのが一番最後だったので、夏休みの間に集中して問題演習をこなして、なんとか追いついた感じです。
というわけで

今回は、僕の経験から「模試との向き合い方」と「理科の勉強法」についてお話ししました。
- 模試は、あなたの弱点を教えてくれる最高の地図です。判定に落ち込むのではなく、次の一歩のための作戦を立てましょう。
- 理科は、公式の丸暗記ではなく「なぜ?」というイメージを大切に。知識の穴は、一問一答で効率よく埋めましょう。
とはいえ、いきなり全部を完璧にやるのは難しいですよね。もしよかったら、まずは次の模試の成績表を、今までより5分だけ長く眺めて、自分の弱点を一つだけ見つけてみることから始めてみませんか?
きっと、次の一歩が、より明確になるはずです。
勉強、頑張ってください!
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